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PAPAPAPAパフィーが店にやって来た 00/12/19

テレビ局が近くにある訳か、ロケをたのまれると断れない性格の訳か毎年何かしらの撮影にやってくる。
ドラマ、報道、クイズ、そして料理番組、店の宣伝になるなら、ダントツに料理番組だが
もう10年前〔料理バンザイ・たまに行くならこんな店)からすっかり来ない、
代わりに、料理を使った番組が増えたせいか、バラエティ番組から電話が頻繁にかかってくる。
料理の値段を当てた人だけ、その品物を食べられるという企画で
テレビ朝日パパパパパフィ〔11月7日23時45分予定)が決まった。
この時期に品薄の白子がいいと言うので苦労して手に入れた、
しかしこの番組今まで来たどの番組より、しっかりしていて一切店に迷惑をかけなかった、
皆何故かにこにこしていて、収録に付き物の怒鳴り声や、叱り声が全然しなかった、
終わっても、きれいに掃除をしてすぐ店が営業できるようにしてくれた〔当たり前)
番組で紹介した白子茶碗蒸は絶品〔ちょっと高い)ですが、まだ白子が品薄、お客に迷惑をかけなければいいが。

幻の鮭ケイジ 00/12/2

秋鮭が美味い、中でもケイジといわれる一万匹に一匹しか、いないとされる幻の鮭が十何万円という値がついて売られている、
知っていますかふぐにもケイジがいることを、
初めてケイジに逢ったのは開業して間もない頃
{あれ!包丁に吸い付いてひきづらいふぐだな、色も変なあめ色してるし、変なもんつかまされたな、大丈夫かな}思って、
パックと一口味見、3秒ぐらい息が止まりました、
今までに味わった事のない食感でしたが、注文に追われ,刺身、鍋と知らないお客に出していました。
2、3年後下関のふぐ供養〔年に1回全国のふぐ屋のオーナーが集まる)の席で
京都の五十嵐というふぐ屋の経営者が、教えてくれました、
その店でも,5,6年に一匹幻のふぐケイジが入る、するとなじみ客をみんな呼んで、
一匹のケイジふぐを少しづつ食べるのだそうです。
この幻のふぐは、いざ刺身にしてみないと分かりません色があめ色をしていても、
色だけで普通のふぐだったり、包丁に吸い付かない包丁に吸い付いても、味がいまいちだったり、
食べてみなければ、見た目では全然分かりませんだから気づかずに普通に出してしまっていたのかもしれません、
値段も普通のふぐと同じで簡単に魚河岸でも売っている。
今度出たら参虎でも京都の店のように、なじみを呼んで試食会をしようと思っていますがここ15,6年出会っていません、
待っていると来ない、初恋の頃の偶然をよそおったまちぶせみたいだ?(おまえは荒井由美か!)

魚を触れない板前と魚嫌いな板前 00/11/21

うちの店にも、15年もやっていると色々な見習調理師がくる、
大体2年から3年でふぐ免許を取って、半年ぐらいお礼奉公〔もちろん給料は世間並み)をして、
次の店もしくは開業、をするため巣立っていく、親戚、同級生の息子、同業者の紹介、
本やTVで見た人、が来たが印象に残る若者は、魚が食べられない、(嫌いな)板前見習である。
最初は冗談だと思ったが、味見をしたふぐ雑炊を吐き出したのを見て利き酒じゃないんだから、呑みこめよと言ったら、
駄目です体が受け付けません、と言われ、これは本物だと思った、
考えてみると私自身もやっぱり変わった板前見習だった、
魚が触れない〔生きている魚)のである、小さい頃から昆虫や動物を触れない、
父親になって息子にトンボをとってくれと言われても触れない(その息子も高校生になって、カブト虫も触れない)
泣きながら、生きた蟹や、鯛、ハナチ、もちろんふぐをさばいた、でもいまだに苦手
でも注文が来たらやりますよ、すっぽん、だろうと蛙だろうと、もちろん生きたふぐの活け造りだろうと,
免許を取らずにやめた、魚が苦手な見習いも、いつか良いふぐの板前になる事だろう?

巷の飲食店 00/11/3

昼間のスポーツクラブに行くと、飲食店の従業員や経営者が多くいる
二回三回と顔を合わしているうち仲良くなっていろいろな事を話しだす、
従業員達に、多いのが客に対しての愚痴と店(経営者)に対しての愚痴,適当に相槌を打ちながら、
ま、そう言わずにがんばれやと、話題を変える
経営者のぐちで多いのが景気が悪い、とか客の入りや質が悪い、そして最後に必ずお宅の店はどう?
と必ず、聞いてくる,ぼちぼちでんなーと下手な関西弁でお茶を濁す、
私は酒大好き、知り合いになった店に客として呑みに行く、
気づいたのだが、経営者の個性がそのまま店や客にあらわれている。
従業員を怒鳴りどうしの店(従業員も悪いと思う)みんなが余りしゃべらない店、やたらのんびりしている店,
みんなが何故か笑っている店,落ち着かない店、落ち着きすぎる店、
店の個性のまんま今日もみんな運動をしている。
参虎はどうなんだろう、他人の事はわかっても自分の事はまるっきりわからない、

ホームレス 00/10/14

ふぐの毒はどうするの?こう言う質問を客に、よくされる。
今は、ミガキを使っているので毒は出ない〔先週号参照)、
出た場合は築地の魚市場にあるふぐ毒処理所に持っていって、グラムあたりいくらか払って置いてくる。
お金を払って物を捨てるのは珍しい事では,なくなってしまっている現代より、もう30年も前からの話である。
何故こうなったかと言うと、
ふぐ屋から出た残飯で仲間と残飯ふぐ鍋を食べた乞食〔当時は新聞にもルンペン、乞食、と書いてあった)
4〜5人がふぐ中毒にかかり、一人が死亡、以後ふぐの毒はごみ収集所に出せなくなった、
当たり前である、夜中に青酸カリと同じぐらいの毒を捨てていく方が、いけないが、
当時私が驚いたのは別の事乞食が何で5人も集まって鍋を食べていたの?
高度成長期が落ち着き日本もかなり豊かになっていたので一ヶ月に1人見るか見ないかぐらい、
ましてグループの乞食なんて生まれて一度も見ていなかった。
しかし平成13年夏、ホームレス(乞食)の団体を見てしまったそれも千人ぐらい、
川崎市名物パン券くばり、川崎市民の私の家から10分ぐらいの処で、こんなすごい事が行われていた。
それとは別に違う団体がいた反対運動の人たちだ、鉢巻きをして(市長はホームレスを増やすのか?)叫んでいた,
もう一つの団体はいろいろな国のテレビ局のカメラ〔50人ぐらい)青い目のカメラマンにテレ笑いをするホームレス達・・・
,川崎がホームレスの町になったのはある事件からだ、川崎駅の東口交番の警察官がホームレスに火傷をさせた。
よく読むと酔ったホームレスが通行人の女性をからかっているのを見た警察官が
交番に呼んで、説教をしようと座らせようとした時、ストーブのやかんのお湯がかかって、火傷をしたと言うこと
テレビ局のカメラに向かって赤くなった腕を誇らしげに、見せていたホームレス,
全国から警察に対する非難が集中した、
以来、警察は一切ホームレスに関わらなくなったし,人権派と称する団体が目を光らせた為、
ホームレス達を増やしていった。
全国の皆さん、川崎駅は8時を過ぎると切符売り場のとなりまでふとんやダンボールでいっぱいになり、
交番の前のベンチでさえ市民が座る場所もなく汚い荷物が置いてある。
差別したりいじめたりするつもりはありませんが
本当に困る人だけ〔昼間から川崎西口広場で仲間と鍋〔集まると今でも)を食べて
酒を飲んでいるホームレス達を見たことがあります、厳しく審査しそして助けましょう。
今回はふぐ毒から日頃思っている事を書いてしまいました,

フグのみがき 00/09/21
今、ほとんどの東京のふぐ屋は、ミガキと言われるふぐを使っている,
ミガキとは産地で解体して、除毒をして、
まるで宝石箱のような入れ物にピンク色したふぐが、横須賀線のグリーン車みたいにゆったりと収まっている、
質にもよるが平均一箱2万5千円ぐらい、だいたい4匹入っている。
鯛や平目より一桁値段が違う、しかしこの値段は、参虎の開業以来あまり変わっていない、
バブルの頃2倍ぐらいになったが,又戻っている。
しかし10年前までは、野〆〔生きたまま氷詰呼吸困難で殺す)活け〆〔生きているふぐを心臓や急所を刺して血を絞って氷結)を買ってきて自分の店で解体処理をしていた。
ミガキの値段が高かった事もあるが、人件費が安くて板前のなり手が沢山いたが。
今では都内でミガキを使っていない店を探す方が大変,少しぐらい高くても、
鮮度がよく仕込みに時間がかからないミガキにはしる。
私の店でも釣ったふぐ以外、3年ぐらい解体処理をしたことがない.
そろそろ各県や東京都では、ふぐ試験が始まるが,
受かったとたんふぐを解体しなくなる又したくもなくなる〔特に寒い冬は本当に大変)
下関や大分のミガキ業者に感謝しながら、今日も刺身を引いている