洋上風力を活用するメリットとデメリット

最終更新日 2024年4月15日 by akasak

「洋上風力のメリットとデメリットが気になる」
「再生可能エネルギーの将来を考えている」
「Influx社の洋上風力発電事業に興味がある」

現代は実に多くの電力を必要とする社会が形成されていて、災害などで電力供給が停止されてしまうと、ほとんどの人が困窮してしまうでしょう。
これは便利な生活を維持するために多くの電化製品を使っているからであり、水道も電気が使えなくなるとポンプが稼働しなくなるので、低層階に居住していない場合には水の入手にも困難を生じてしまうでしょう。
このような状況を政府関係者や企業が知らないはずがなく、その対処でどうやって安定した電力供給を実現するかということは、今はとても大きな問題になっているのは間違いありません。

Influx洋上風力

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原子力発電への比重が高まっている

電気を生産するためには発電機が必要であり、日本では火力発電がその中心的役割を担っていますが、二酸化炭素排出による地球温暖化の問題から原子力発電への比重が高まっています。
ところがこの原子力発電はトラブルが起きた場合の被害が甚大であり、製造工程で生じる放射能廃棄物の処理も大きな懸念材料になってしまうという点から、クリーンエネルギーでありながら使用には注意をしなければいけません。
そのため、今では自然に発生する太陽光や風力を利用した発電方式を重要視する傾向が強くなっていて、政府からの補助や支援政策があることから、各地で関連する機器が設置されるようになっています。
よく見かけるのは太陽光パネルですが、これは日本のような山地の割合が高い地域では設置できる場所の問題から、海の上に風車を設置して発電する洋上風力の方が適していると考えられています。

洋上風力のメリット

洋上風力のメリットは海上では風が定期的に発生するので、太陽光のように天候に左右されることが少ないということです。
また、海は地上とは比較にならないほど広い場所であるので、大量に設置しても人間の生活に大きな影響を生じにくいというメリットもあるでしょう。
特に日本は四方を海に囲まれた海洋国家であるので、洋上風力を活用しやすい地理的条件が揃っているというのも設置しやすくなっています。
ただし、再生可能エネルギーはメリットとデメリットが共存しているというのが一般的であり、海上に吹く風を利用した発電方式にも問題点があります。

塩害

その代表的なのは塩害であり、どれだけ使用される材料を厳選しても他の場所よりも劣化するスピードは速くなってしまい、メンテナンスや補修を徹底した運用をしなければ簡単に破損してしまうという点です。
塩害というのは鉄を腐食しやすく耐久性も劣化してしまうので、海に鉄製の機器を置く際には最も注意しなければいけないところになっています。
また、洋上風力では作り出した電力を送電するためには専用のケーブルが必要になり、これを維持管理するにも多額の費用がかかってしまうというのもデメリットになっています。
電気は蓄電技術の発展である程度は蓄電できるようになっていますが、多くの利用者に安定的に送電するためには電線が必要です。
これが地上であれば高圧鉄塔を用いた送電が可能になりますが、海上になると陸地との距離が近い場合には同じ方法ができますが、離れてしまうとケーブルを海中に沈めて設置するしかありません。
これは自然の影響を受けにくくして電力を安定供給するには必須ですが、その理由は発生した風を遮るものがないので、送電設備が少しの風で壊れてしまうからです。
そこに塩害が加算されることになるので、当然に設備の劣化スピードがメンテナンスに追い付かず、設備の大規模な破損に結び付きやすくなっています。

動物被害が受けやすい

他にも海の上に人工物を建設すると動物被害が受けやすいというデメリットがあり、これらの排泄物は腐食を誘発するだけでなく、機械の部分の動きに干渉して故障の原因にもなりやすいでしょう。
この問題は高圧鉄塔でも同じですが、陸上にあれば作業者が赴いて除去などの作業がしやすいのに対して、海では費用と手間が比較できないほどにかかってしまうので、管理者の負担が大きくなるだけです。
そして破損した部品の交換をするのにも労力とコストが必要になるので、設置した後のことを考えると計画しにくいと言わざるを得なくなっています。
洋上風力は海に接している地域では見かけることが多くなっていますが、そこまで大量に計画がないというのが現実です。
それは新規に建設する費用よりも実際に運用を始めた場合に管理するメンテナンスのコストが高くなってしまうからであり、完璧な再生可能エネルギーとは言えなくなっています。
電気は国家の基幹産業になっていますが、その運用は民間である電力会社が行うことになり、民間会社である以上は利益が出なければ業務として成立しません。

まとめ

行政からもある程度の補助はありますが限界があるので、どうしても積極的に運用できなくなっています。
このような理由で電力会社も国も原子力発電を主要な方法と考えていますが、放射能は作り出すのは簡単でも除去するのが難しく、それによって人間にも多大な被害が起きた歴史があります。
電気を使わない生活をすればいいのですができない以上、もっと別の再生可能エネルギーを抽出できる手法を考えなければいけない時期に入っていると言っていいでしょう。